収納は暮らしてから決める 引越しと模様替えのあとの整理術
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新しい家や片づけ直したばかりの部屋では、早くすべてを収めたくなるものです。しかし、事前に決めていた収納場所が実際の生活に合うとは限りません。毎日使うと思っていたのに、ほとんど手に取らないもの。思いがけず何度も使い、いつのまにか出しっぱなしになるもの。どこで使い、どこへ戻すと無理がないのかは、暮らしてみて初めて分かることがあります。
収納とは、空間に物を当てはめる作業ではなく、暮らしの動きを整えること。少しの余白を残して始めると、家はゆっくり、その人らしい場所になっていきます。この夏、BOQは新しい活動の拠点を奈良に移しました。その大移動で実際に感じた気づきを、今回のテーマに重ねました。
引越し・模様替えの直後は、最初から収納しきらなくていい
引越しや模様替えの直後は、収納を一度で完成させようとしないことが大切です。よく使うものから少しずつ出し、使う場所の近くへ置いてみる。迷うものまで急いで収納すると、あとから探しにくくなったり、使うたびに不便を感じたりすることがあります。しまうことを急ぐより、まずは暮らしの動きを確かめることが先です。少しくらい段ボールや仮置きが残っていても、それは片づいていないのではなく、心地よい場所を探している途中なのです。

定位置が決まらないものは、仮置き場所にまとめておく
定位置を決められないものは、箱のままひとまとめにしておきます。大切なのは、家のあちこちに散らばらせないことです。仮置きする場所をひとつ決めておけば、必要なときに見つけやすく、部屋の落ち着きも保てます。しばらく使わなければ手放すものかもしれないし、何度も取り出すなら、もっと使いやすい場所が必要だということ。仮置きは収納を先延ばしにするためではなく、その物との付き合い方を見極めるための時間です。

使う場所と頻度を観察して、最適な収納場所を見つける
収納を考えるときは、「どこに入るか」よりも「どこで使うか」を手がかりにします。毎日使うものは、使う場所の近く、手を伸ばしやすい高さへ。ときどき使うものは、少し奥や高い場所でも困りません。使う場所と戻す場所が離れていると、片づけは面倒になります。出しやすさだけでなく、戻しやすさまで考えること。それだけで、散らかりにくい仕組みが少しずつできていきます。

収納場所が決まったら、余白も残しておく
使いやすい場所が見つかったら、ようやく定位置を決めます。ただし、棚や引き出しを隙間なく埋める必要はありません。暮らしは季節や習慣とともに変わり、物が増えることもあれば、必要だったものを使わなくなることもあります。収納に少し余白があれば、その変化を無理なく受け止められます。整えるとは、きっちり固定することではなく、今の暮らしに合わせていつでも見直せるようにしておくことなのかもしれません。

収納は、暮らしながらゆっくり決めていい
家を整えることは、一度で完成させることではありません。暮らしながら手を動かし、使いにくさに気づき、また少し変えてみる。そうして住まいは、ゆっくりとその人らしい場所になっていきます。収納を決めきれないときは、まず美しくまとめておくことから。置き場所や用途を柔軟に変えられる布製のLCストレージバッグも、仮置きから日常の収納までお役立てください。