ソフトな履き心地と美しいスタイル!
マグナーニの靴は、実はとても日本人好みです。
三代にわたり独自の歩みを続けるマグナーニの軌跡

創始者セバスチャン氏の息子パスクァル・ブランコ・マルティネス氏とその子供たち。現在6名の子供たちがそれぞれ経営や製造などに携わっている。

弱冠12歳にして靴工場で働き始め、その後もいくつかのメーカーで製靴の技術を磨き上げたセバスチャン・ブランコ・アルドマール氏は、44歳となった1954年、スペインの小さな町アラマンサにて自らの工房を立ち上げました。その2年後、有能なセールスマンのアントニオ・ガルシア・パストル氏を共同経営者に迎え、新工場「ブランコ・イ・ガルシア」を設立。パストル氏の優れた営業力により、ビッグオーダーを獲得するなどし、オリジナルブランド「ブランガル」は次第にスペイン全土にその名を知られるようになりました。
クラシックな靴づくりを続けるいっぽう、靴のパタンナーにしてセバスチャン氏の息子パスクァル・ブランコ・マルティネス氏がヘッドデザイナーを担うに及び、同氏の「よりエレガントなスタイルへ」との提案から新ライン「マグナーニ」がスタート。1988年に大不況の余波から組織の再編を余儀なくされるも、ブランコ・イ・ガルシア社は再び業績を伸ばし、1994年には新工場も設立。これを機に、洗練されたデザインやコンフォタブルな履き心地、手頃な価格などが評判を呼び、「マグナーニ」ブランドも飛躍的に成長を遂げ、やがて本国スペインのみならずフランスをはじめとするヨーロッパ各国やアメリカなどに、その市場を拡大していったのです。

1989年に入社し、ヨーロッパ各地を巡り、製靴技術のプロセスをすべて習得したミゲール・ブランコ・ボネッテ氏をはじめとするパスクァル氏の息子たちも次々と同社に参画。現在ではパスクァル氏と6名の子供たちがそれぞれ経営や製造などにかかわり、150名以上の従業員とともに、約180工程を費やし、極めて難度の高い技術を要するボロネーゼ製法をメインに、スタイリッシュでハイクォリティな靴をグローバルに展開しています。  なお、2000年以降、日本にも「マグナーニ」が紹介されており、日本人好みのソフトな履き心地などが認知され、もっかファンが急増しているところなのです。

文:山田 純貴 商品写真:猪又 直之