秘めた実力を知れば持つ喜びが大きくなる実力派腕時計ブランド
革新と伝統の精神で進化を続けるクロノグラフの名門エベラールの真価
時計製作技術を父親から受け継ぎ22歳で成功への道を歩み始める

ジョルジュ・エミール・エベラール

鷲の像を戴いていることから「イーグル・ビル」とよばれていたエベラールの旧社屋。(現在は博物館になっている)

エベラールの創業は1887年。スイス時計産業の中心地のひとつとして知られ、現在も多くの時計メーカーの本社や工場が集まるラ・ショー・ド・フォンに、若干22歳のジョルジュ・エミール・エベラールがエベラール社を設立したことに始まります。当時は懐中時計の時代でしたが、最初に製作した懐中時計は極めて精密であり、エベラール社は時計製造の分野で早くもその地位を確立しました。1919年には当時では最も先進的な技術を必要としたシングルプッシュボタンのクロノグラフ腕時計を、1935年には2プッシュボタンのクロノグラフを発表しその技術力を見せつけたのでした。創業以来の革新精神により、クロノメーターとクロノグラフの製造分野でその地位を確固たるものにし、 その精密さと高い品質で冒険家、スポーツマン、パイロットなどからも支持を受けていくようになったのです。

クロノグラフ分野の技術革新に貢献しイタリアで絶大な人気を誇るエベラール

クロノグラフ好きと言われているイタリア人からエベラールが絶大な人気と信頼を得ているのは、エベラール社とイタリアとの長い歴史的背景があります。

1919年発表のシングルプッシュのクロノグラフ(写真左)。イタリア海軍採用のクロノグラフ(写真右)。

イタリアの国民的英雄であり伝説的なカーレーサータッツィオ・ヌボラーリ

そもそもイタリアとの関わりは、最初に発表したクロノグラフ腕時計の技術力を高く評価したイタリア帝国海軍が将校用腕時計として正式採用したことに始まり、 1939年に開発したスプリットセコンド・クロノグラフも大半はイタリアに供給されました。エベラールの名声は現在も続き、 1992年にはイタリアの国民的英雄であるカーレーサーの名に因んだ「タッツィオ・ヌボラーリ」を生誕100周年記念モデルとして発表し、 さらにイタリアの洒落者に支持されてデカ厚時計ブームを導いた直径43mmの「トラベルセトロ」、ロングパワーリザーブの先陣を切った「8デイズ」など、 時計界のトレンドを生む独創性と革新性がイタリアで支持され続けているのです。

2007年に創立120周年を迎えて未来へ向けたさらなる挑戦が始まる

1950年代に発売された「エクストラ・フォルト」。

インダイヤルを4連に並べたクロノグラフ「テメラリオ」(写真左)と「クロノ4」(写真右)。

エベラール社の時計史上に残る技術革新はとどまりません。2001年にはインダイヤルを横4連に並べた時計史上初のクロノグラフ「クロノ4」を発表しました。それはデザイン的に斬新なだけでなく、技術的には真の革命ともいうべきものとして大きな話題を呼びました。2004年にはトノー型ケースを採用し、インダイヤルを縦4連に並べたクロノ4コレクションの新作「テメラリオ」も発表しています。 また実力派ブランドの証として1950年代の終わり頃に発表されたエベラールを代表する「エクストラフォルト」は現在アンティークウオッチ市場で高い評価を得ており、オークションで高額落札されたモデルもあります。その評価の高さから復刻モデル「エクストラフォルト」も登場しています。そして2007年、1887年に始まったエベラールの歩みは創業120周年を迎えました。エベラール社は創立120周年記念として記念モデル「120アニヴェルセル」を限定製作しています。 時計技術の伝統を受け継ぎながら革新をもたらすとともに、時計とクロノグラフに個性を与えてきたのがエベラール120年の歴史といえます。けれどもそうした過去の栄光よりも、これからの進化に注ぐ情熱こそ、エベラールの真価といえるのではないでしょうか。

お問合せ:ダイヤモンド TEL.03-3831-0469 http://www.diamond.gr.jp/

文:有澤 隆 商品イメージ写真:平野 多聞