ヨーロッパの仕立て屋に愛されるカチョッポリの服地

フラテッリ・カチョッポリ社は1920年にナポリで創業した伝統あるマーチャント(生地卸商社)で、南イタリアらしいファミリー経営を守っている数少ないマーチャントです。服地の供給先はイタリア国内をはじめ、イギリス、フランス、スペインなどの様々な国のテーラーに及んでおり、そのクオリティと人気の高さを伺い知ることができます。たとえばナポリだけみても600店以上のサルトリア(テーラーショップ)と、400店以上のオーダー専門のカミチェリア(オーダーシャツショップ)に服地とシャツ地を卸しているという。
カチョッポリ社はミル(織り元)ではないため、厳選された幾つかのミルで服地を織らせた、ハイクオリティな服地のみを揃えています。その特徴はナポリならではの明るい様々な色柄と、繊細かつ豊富なクォリティバリエーション。スーツやジャケットなどの服地は約600色、シャツの生地は約400色揃え、シーズンごとに展開しています。

ナポリの匂いを感じさせる、美しい春夏素材

もちろんオールシーズンの気候に合った服地を用意していますが、なかでもコットンやリネンといったナポリらしい春夏素材は魅力です。
例えば、アイルランドで織らせた本物のアイリッシュリネンは、とてもコシのある触り心地で、カラーバリエーションが豊富です。コットンギャバジンではとくに生成り〜ベージュ〜ブラウン間のグラデーションの繊細な色使いが素晴らしい。定番中の定番ですがさらにここ数年注目されている清涼感のあるコードレーンも揃っています。
シャツの生地は全5冊のバンチ(生地の見本帳)が用意され、180番双糸、200番双糸の超長綿から、実用性と高級感を兼ね備えた100番双糸、120番双糸の生地も展開しています。

仕立て職人さえも虜にする服地地

じつは日本でも多くのテーラーがカチョッポリの服地を扱っており、しかも評判がいい。どうやらこの服地は仕立て職人さえも虜にするようです。この機会にぜひ、南イタリア・ナポリの匂いを楽しんでください。

ヴィックテーラー・近藤さん
色、柄、種類が豊富で、ナポリっぽい鮮やかな色に魅力を感じます。春夏ならコットンやリネンのジャケットに最適な服地として、お客様からも人気があります。また秋冬ならコーデュロイや、英国のミルで織らせたものもよく使います。オールシーズンに対応できる心強いブランドです。

羊屋・中野さん
英国の服地は伝統的にダークな色のものが多いですが、カチョッポリはさすがにナポリということもあって、パステル系のカラフルな色柄が目立ちます。どちらかというとスーツよりもジャケット&パンツで仕立てることが多いです。リゾートっぽく、カジュアルダウンした装いに最適です。

リッドテーラー・根本さん
シーズンごとに変わる新作のバンチブック(生地見本帳)はいつも楽しみですね。なかでもコットンとリネンの色柄はとても豊富なので、カスタマーにとっても魅力的に映っています。ジャケットだけでなく、スーツでのオーダーも多いですね。また冬物ではカシミアのコート地も素晴らしいです。

こちらもサルトに信頼される伊マイネッティのサルトリアーレハンガー

いまから10年ほど前に一軒のサルト(仕立て職人)から「木のような風合いのハンガーを作ってくれないか」という要望を受けて誕生したのが、サルトリアーレハンガーです。
研究を重ね、ようやく完成したハンガーは風合いだけでなく、スーツを掛けたときに型崩れしないように、人体工学に基づいて設計され、背面の独特の曲線や肩の厚みを53mmに設定するなど、サルトたちを満足させるものでした。さらに素材に発泡樹脂を使うことによって樹脂特有の耐久性に加え、木のような風合いと存在感を実現しています。
この革新的なハンガーを手掛けたのが、1961年にイタリアのヴィチェンツァで創業したマイネッティ社で、現在ではキートンやブリオーニといった一流ブランドに納めています。
そんな理想的なハンガーが個人でも10本単位で購入可能になりました。色はブラウン、ブラック、アイボリーの3色。サイズは2種類を用意。価格は10本で1万5750円〜。

購入はコチラ
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問:アルヴェスティ ジャパン TEL.03-5412-1500

文:倉野 路凡 写真:猪又 直之