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SEPTIS

2014年11月25日
セプティズ

「スタンダードの凄味」をさりげなく教えてくれる、
カジュアル派必見のセレクトストア

国道246号線(通称玉川通り)から世田谷通りが分岐する交通の要所・三軒茶屋。渋谷からの東急田園都市線の急行が最初に止まる駅であり、懐かしい雰囲気の商店街が平日の昼間でも賑わい、小粋なカフェやビストロも集積する都内有数のグルメスポットとしても有名です。今回はそんな様々な顔を持つ三軒茶屋の駅から歩いて数分場所にある、メンズセレクトストア「SEPTIS(セプティズ)」を訪れました。

 

個々の商品から出るパワーにまず驚かされる

 

カジュアルウェア、ことさらアメカジ的な装いに興味のある方で、知らない人はいないほど知名度の高いセプティズ。店舗自体はお世辞にも広くはないのですが、所狭しと並ぶ商品からは「ここには何か凄いものが、絶対にあるぞ!」的な空気が心地良く漂ってきます。かつて上野のアメ横に数多く存在したインポートショップで味わえた圧倒的な吸引力と似たものを、それらが発しているのです。

 

買い物? いえいえ「宝探し」ができるのです

 

BASSやSEBAGOのローファー、JAMIESON’Sのシェットランドセーター、LACOSTEのポロシャツ、IKE BEHARのボタンダウンシャツ、LEVI’Sのデニム、SIERRA DESIGNSのマウンテンパーカ…… 店内に並ぶアイテムは正にカジュアルの定番アイテムのオンパレード。とは言え「昔は良かった」的な過去に閉じこもったセレクションでは、断じてありません。
 
長年に渡りポリシーを貫きながら、時代に応じた「理由が納得できるモディファイ」された商品もしっかり揃います。クラッシックの名曲やジャズのスタンダードナンバーが、演奏家や時代により演奏のニュアンスが微妙に変化しても、一聴すれば「その曲」だとすぐに解るような、馴染み深くも新鮮な感覚をここでは存分に味わえるのです。

 

近年はオリジナルの商品も充実!

 

2002年の開店以来、通好みな欧米のブランドやファクトリー商品が取扱いの中心ですが、近年はオリジナルの「ダブルネーム」モノも充実してきています。例えば写真で紹介しているスウェットシャツは、半世紀以上前の方法でしっかり編み上げた国産生地を用いたヴィンテージ感あふれるものですが、袖付けは一般的なセットインスリーブではなく70年代のものに多く見られたラグランスリーブとした技アリの一品。
 
また具体的な商品名は伏せますが、中にはこの店で企画した別注品がそのままそのブランドの「復刻版」としてメジャーデビューを果たしてしまったものもあるのです。一つ一つの商品に対する思い入れは並大抵のものではありません。

 

気さくな接客、そして豊富な知識

 

セプティズの商品に対する深い知識と愛情を支えているのは、何と言っても社長である玉木 朗氏でしょう。欧米からの輸入衣料品を扱うお店がアメ横や神戸の高架下に本格的に増え始めた頃からをリアルに知る、言わば業界の大重鎮。接客時の気取らない装いからは想像が付き難いですが、ここ数十年の我が国のメンズファッションの生き字引のような方なのです。。
 
そんな玉木氏のスピリッツを継承した店長の小山 逸生氏をはじめ、各スタッフの深い商品知識と気さくながら節度ある接客も、このお店のもう一つの魅力です。各アイテムの本来の着方を尊重しつつ、今時の提案も忘れません。歳を取るとついつい忘れてしまいがちですが、お洒落が現在進行形の発想であることを、改めて思い出させてくれるのです。。
 
「ああ、その着方があったか!」時代の変化に耐え得るスタンダードなアイテムから新たな価値を必ず、しかも肩肘張らずに見出せるのがセプティズの凄味なのでしょう。二十歳の学生でも還暦のおじさまでも、ここなら着たい服や靴が少なくとも1つは必ず見付かる筈。訪れる度に買い物と言うより、まるで宝探しをするかようなワクワク感が得られる、もはや非常に貴重なお店であるのは私(飯野)が保証します。普段着のお洒落を極めたい方なら、絶対に外してはいけない珠玉のセレクトショップですよ!

 

セプティズ

イタリアンニットとは異なる微妙な色合いがたまらない、オリジナルのシェットランドセーター。この色味だからこそ悪目立ちせず、他の服とのコーディネートも容易なのだ。この種のセーターでシェットランド島にて製造されているものは、実は今日では貴重。1万2000円(税抜)

 

セプティズ

スウェットシャツフリークから絶大な支持を集めるENTRY SGとのダブルネーム。往年のアメリカンなディテールを忠実に再現しつつも、シルエットには現代性が加味されている。色はライトグレイ杢・ミディアムグレイ杢そして紺が揃う。クルーネック1万1000円(税抜)・パーカとパンツはそれぞれ1万3800円(税抜)

 

セプティズ

ダッフルコートを得意とするイギリスのLONDON TRADITIONとのダブルネーム。今日的なミニマルな装いにも合わせやすいよう、肩廻りの補強布やカフストラップはあえて省略し、着丈もやや短めに仕上げている。英国製でこの価格は魅力だ!無地3万7000円(税抜)・チェック4万1500円(税抜)

 

セプティズ

これからの寒い時季に重宝する厚手のグレイウールパンツ。背面にはバックストラップを配し、脇ポケットもLポケットとした実用性の高い一品。嫌みのないスリムなシルエットは、穿く人を選ばない。税込み価格1万3800円(税抜)

 

セプティズ

ただ今セプティズでは合計5万円以上お買い上げの方に、日本におけるメンズファッションイラストの不動の2トップ・穂積和夫先生と綿谷寛画伯のイラストが入った奇跡のコラボレーションショップバッグをプレゼント中。最初で最後の顔合わせかも?限定100枚のみなのでお急ぎあれ!

 

セプティズ

向かって左が小山店長。右が玉木社長。定番アイテムでも、いやそうだからこそこれだけ個性を発揮できるお手本のような着こなしです。どちらも参考になるポイントが多いのでは?

 

セプティズ
セプティズ
セプティズ
 
  • SEPTIS
  • 〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1-41-13
  • TEL.03-5481-8651
  • septis.co.jp
  • 営業時間:13:00~21:00 (日曜・祝日は12:00~20:00)水曜定休(祝日は営業)
  • 文:飯野 高広
 
 

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