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BROOKLYN MUSEUM

2014年9月27日
ブルックリン ミュージアム

正統派にして個性溢れる品揃え、
創業35周年ブルックリンミュージアム

銀座と同様に東京で外資系のラグジュアリーブランドの旗艦店がひしめく東京メトロ・表参道駅周辺は、大通りから一歩中に入ると、閑静な住宅街と個性的なショップが入り混じる、いかにも山の手なお洒落感度が高いエリア。意外に知られていないのですが、行政的には港区と渋谷区とが複雑に入り組む地域でもあります。その渋谷区側につい先日、9月4日に目と鼻の先にあった港区側から移転してきたのが、今回訪問したBROOKLYN MUSEUM(ブルックリン ミュージアム)です。

 

創業35周年を機に店舗を移転

 

その名の通り、ここはレザーバッグ・レザーグッズの老舗メーカーで今年ちょうど創業35周年を迎えるブルックリンの旗艦店。通りからやや長めのアプローチでエントランスに辿り着くと、飴色の木製什器が大量に用いられた落ち着きのある空間が出迎えてくれます。以前の店舗に比べ広くなったせいか、開放的で一つ一つの商品をゆっくりと見ることができるようなったのは嬉しい限り。もちろんアトリエも併設されており、MADE in AOYAMAの姿勢は健在です(厳密な住所は神宮前に変わりましたが)。

 

長年の使用に耐え得るべく、手間は惜しまない

 

ブルックリンの革製品といえば、仕立ての丁寧さ。例えば端部の始末。表側の革の縁を漉き折り返して縫製する「ヘリ返し」ではなく、表・裏双方の革を接合し縫製した上で切断面=コバに着色と磨きを施す「切り目」という処理を細かい箇所にまで採用しているのは、ここの製品以外ではまず見当たりません。他にもバッグのライニングに布ではなくヌメ革を採用したり、ベルトの見えない芯地にまで本革を用いるなど、手間が大幅に掛かるものを、見栄えに優れ、しかも耐久性を高める工夫を惜しまず採用しています。

正統派でありながら独自のセンスが光る

 

他のブランドとはひと味もふた味も異なる質感や色合いの革が充実しているのも特長です。柿渋染めや藍染、それに和牛の革に本染を施した「ヤマト」など、丁寧に作りこまれた革は素晴らしい経年変化が期待できるものばかり。フレンチカーフの明るい色調も決して軽々しくは見えず、男性が仕事に用いても嫌味に映りません。

 

またそれらを見事に引き立てているのが、ステッチの色のセレクション。ネイビーやインクブルーの革にはターコイズブルーのステッチ、ボルドー色の革にはイエローのステッチを採用するなど、商品がより立体的に見える何気ない工夫がなされています。ただしボックスカーフの製品についてはその色を控えめにまとめるなど、革質にあわせた演出の違いにも手抜かりはありません。

「かゆいところに手が届く」的な使いやすさ

 

また、ブルックリンの革製品には使い易さの面から「長年使う実用品として役立ってもらいたい」との創り手の思いが、ひしひし伝わってきます。2つ折りの財布では、手の動きや小銭の出し入れの容易さを追求した結果、敢えて左側の垂直配置を採用したり、手帳カバーについては数多くの要望も踏まえて、既定サイズにはない独自の大きさやレイアウトのものを作り、カバーのみならずダイヤリーリフィルまで取り揃えるなど気合の次元を感じます。

真の面白さは革製品と相性抜群の服飾品の品揃えにあり!

 

ただ、バッグや財布ばかり見てしまうとこのBROOKLYN MUSEUMの真の面白さは掴み切れません。ブルックリンはもともとセレクトショップ向けに商品製作を手掛ける会社だけあり、実は服飾品、中でもメンズのものが特に充実しています。出来合いではなく手で結ばなくてはならないボウタイやボタン留め式のブレーシス(サスペンダー)、それに特注で織らせた深紅のブレザーなど、巷のセレクトショップではもはや取り扱わなくなってしまった商品が見事なまでに揃います。

オーナーのポリシーが太くあるからこそ生きる「遊び」。

 

レジメンタルタイでもお手本通りの色柄と、グリーン×ピンクのような「ありそうで案外見付からないもの」があったり、白地にインクブルーと赤のタッターソール柄でジャケット、トラウザーズ、ウェストコートがすべて用意されていたり、「流行ど真ん中のではないけど、探している人が必ずいるもの」が見つかるのです。

 

革製品であれ服飾品であれ、原理原則に尽くしているからこそ可能な「遊び」とか「余裕」を感じられるのが、ブルックリンの商品の凄味。創業35周年を機に経営は二代目の草ヶ谷 昌彦氏にバトンタッチしたものの、この辺りのポリシーは今日も店頭に立たれている創業者でありディレクターの草ヶ谷 和久氏の雰囲気そのままと言えます。

 

BROOKLYN MUSEUMは、一つ一つの商品を「買い揃えて行く楽しみ」が残っている、今時貴重な存在と思います。「モノには興味があるけれど、お洒落はどうも苦手……」という人にこそ、気楽に扉を叩いて頂きたいお店ですよ!

 

ブルックリン ミュージアム

創業35周年記念として製作された、フレンチカーフを用いたクラッチバッグ。単色は2色、コンビカラーは3色が用意されている。A4サイズまで対応なので、タブレット端末も容易に収納可能。4万3000円(税抜)

 

ブルックリン ミュージアム

通りから少しアプローチを入ったところにある店舗。

 

ブルックリン ミュージアム

ウェルドレッサーであることで知られる創業者でありディレクターの草ヶ谷 和久氏。

 
  • BROOKLYN MUSEUM(ブルックリンミュージアム)
  • 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-3-9 本庄ビル1F
  • TEL.03-6427-1530
  • 営業時間 11:00~20:00 水曜定休
  • www.brooklyn.co.jp
 
 

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