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ドレスシューズの要素をマウンテンシューズに搭載

2019年10月29日
ガジアーノ&ガーリング

ドレスシューズの要素をマウンテンシューズに搭載

写真の靴は英国の名門チャーチ(1873年トーマス・チャーチ氏により英ノーザンプトンで創業)のプレーントゥダービーで、モデル名は「チェスター」。なんとマウンテンシューズにカテゴライズされる風格たっぷりの1足です。
 

コール ハーン ホーランド グランド ロング ウィング

外羽根であることや、ストームウエルト(アッパーとソールの隙間から雨などが浸入するのを防ぐための仕様)、思いきり張り出したコバや、ヒールまわりまでアウトステッチが施されたオールアラウンドウェルトなどなど、こうした仕様は英国カントリーシューズの特徴ですが、ソールを見てみますと、厚さが2センチもあるラバーソールを採用しています。このソールは伊ゴムス社のサンモリッツソールで、登山靴のソールとして誕生したこのソールは、岩場などの悪路でも優れた歩行性を発揮します。といっても、本格的なマウンテンシューズが固く重量があるのに対し、同モデルはマウンテンシューズとしては比較的柔らかく軽量に作られているため、機能的には登山というより野山の散策に適しているといえるでしょう。
 
また、アッパーには、カーフに特殊な樹脂を塗布し、手仕事で磨き上げられ透明感ある光沢を見せるチャーチ伝統の素材、ポリッシュド・バインダーカーフを採用。ラストは人気のプレーントゥ「シャノン」などに用いられるラスト103を採用しています。こうしたドレスシューズの素材とラストをマウンテンシューズに組み合わせた点が、この靴の最大の特徴です。ですから、見た目も履き心地もより軽やかなタウン向けとして、最適な一足と言えるでしょう。
 
さて、この靴をどう履きこなすかですが、カジュアルなコーディネートに好相性であることはもちろんのこと、あえてスーツに武骨なテイストをプラスし、ドレスダウンしたスタイルにも映えることでしょう。いずれにせよ、この靴は粋を心得る大人に相応しい貴重な1足だと思うのです。

 
  • CHURCH’S(チャーチ)
  • CHESTER 76,000円(税別)
  • お問合せ:チャーチ表参道店 TEL.03-3486-1801
 
 

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