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オーナーの眼鏡に込めた想いを新コンセプトで表現。スケールが拡がった「グローブスペックス代官山店」

2018年10月10日

オーナーの眼鏡に込めた想いを新コンセプトで表現。
スケールが拡がった「グローブスペックス代官山店」

 
この秋、アイウェアセレクトショップ「グローブスペックス代官山店」が隣にショップスペースを拡張し、これまでの眼鏡店にはない新しいコンセプトのショップにリニューアルオープンしました。“眼鏡の最高の楽しさと喜びを生み出す「工場」のような場所に” という想いを込めて「FACTORY」と名付けられ、店内はポーランドなど東欧諸国や旧東ベルリンといった地域の工場をイメージ。エイジングされた鉄をメインマテリアルに採用した店内は、木材をメインにした既存の代官山店とは対称的な空間が表現され、2つのタイプの空間を楽しむことができます。
 

グローブスペックス代官山店

左に少し見えているのが、既存の「グローブスペックス代官山店」

 
グローブスペックスは、第1号店を1998年に東京・渋谷でオープン。その後に代官山に2号店を構えました。眼鏡へのこだわり、豊富な知識と経験、確かな技術に裏打ちされたサービスはもとより、独創的で遊び心あふれる感性で人気を博しています。代表 岡田氏の眼鏡への強い思いとこだわりは世界中で認められ、ミラノで開催される世界最大級のアイウエア国際展示会「ミド(MIDO)」で世界の優秀なアイウエアショップを表彰するベストア・アワード(Bestore Award)に、2017年は「グローブスペックス代官山店」、2018年は「グローブスペックス渋谷店」と2年連続で受賞しています。
 
 

時空を飛び超えた「FACTORY」のような空間がお出迎え

 

グローブスペックス代官山店

店内へと足を踏み入れると、世界各地の工場で使用されていた照明や什器類、バーカウンターや煉瓦造りの壁、そして3メートルもの鉄の天板テーブルなど “工場” を背景にした多彩な物が飾られています。中でも、アンティークのレンズ加工機やレンズメーターなどの古い眼鏡用の機器は歴史的、文化的にも価値のある岡田氏のコレクションです。また、重厚な雰囲気の中におおらかで、のびやかな花木(CHIBI芳賀さん作)が空間に彩りと和らぎを与えられているのが印象的です。
 
 

グローブスペックス代官山店

1900年くらいに青銅器工場で使用されていた鉄製の収納棚。

 
 

グローブスペックス代官山店

(左)1930年代にフランス・ノルマンディーのボタン・ファスナー工場で仕訳に使われていた
引き出しキャビネット。(右)1950年代にポーランドやチェコスロバキアの工場で使われていた照明。

 
 

  アンティークの眼鏡機器類

 

グローブスペックス代官山店

(左)1935年頃に使われていた木製ハンドル付レンズ加工機。工業用ダイヤモンド研磨材を用いて、
ガラスレンズをフレームの型に加工していた。(右)これまで見つかっているレンズメーターの中で
最も初期(1890年頃)のもので、レンズの度数の測定と光学中心をマークするために使われていた。

 

グローブスペックス代官山店

 
 
 
 
 
 
 
 
 
昔の工場現場で使われていた小物類。

 
 
 
 

メガネへの好奇心が刺激されるミュージアム空間

 
2階は検眼室と待合スペース。また、“眼鏡” の知見が高まる貴重なアイテムが多数展示され、眼鏡の奥深い歴史と文化に触れることができます。ずらりと並ぶ品々は博物館級。岡田氏が長年親交を結ぶゲルノット・リンドナー氏から譲り受けたものや、各国で取り寄せた希少なアンティーク類など見ごたえある展示品は眼鏡愛用者ならずとも必見です。
 

グローブスペックス代官山店

 

グローブスペックス代官山店

アンティーク類のショーケース

 
 

  展示されている検眼・度数検査用の機器やアンティーク眼鏡

 

グローブスペックス代官山店

(左上)1950年頃の検眼・度数検査用の機器一式(右下)1930年代に流行したセル巻きデザインのメタル製丸眼鏡用のクリップオン。ドイツ製(右上)充実した内容の検眼用レンズセット。遠視用、近視用、乱視用、さらには眼位の異常を矯正する為に必要なプリズムレンズまで収められています。1890年頃。フランス製。(左下)上/X型ブリッジとカーブの強いレンズが印象的なサングラス。中/初期のリーディンググラスのハーフアイ眼鏡。下/ヴィジョントレーニングに使われた子供用丸眼鏡。1890年頃。フランス製

 
 

グローブスペックス代官山店

(左上)初期の遠近両用眼鏡。アメリカ製。1920年頃。(右上)右・左/真鍮製の拡大鏡。1900年頃。イギリス製、中/レンズゲージ計測器。1950年頃。アメリカ製。(左下)眼鏡の適正な傾斜を決めるため測定器。1950年頃。ドイツ製。(右下)まだ眼鏡が貴重だった1840年代の鉄製の眼鏡。当時修理された跡があり、両テンプルも取り替えられています。ケースはボール紙。フランス製

 
 

グローブスペックス代官山店

コンシェルジュデスク

 
 
これらの空間はグローブスペックスの古くからの顧客であり、各分野のプロである仲間とのジャズバンドのセッションのように、その場のノリやアドリブで出来上がっていったそうです。「新しい代官山店は、お買い物自体を純粋に楽しんでいただけるイベント性のある演出に注力しました。また眼鏡のルーツや歴史を辿ってゆくと古い眼鏡や眼鏡に関わる器具類は造形的にとても美しく、格好良さ感じさせる意匠が多く、眼鏡というアイテムの機能だけではない、美しさの根底が見える気がします。新しい代官山店では、そんな眼鏡のデザイン美の源流を垣間見れるお店にしたつもりです。」と岡田氏は話しています。
 
 
グローブスペックス代官山店
東京都渋谷区猿楽町14−12
TEL.03-5459-3645
営業時間:11:00~20:00
www.globespecs.co.jp

 
 

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