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CARMINA FOR MEERMIN

極上タッセルスリッポンをお探しなら、

メルミン×カルミナのリザード製が最右翼です

 

 

グッドイヤー製法で作られた、このリザード製タッセルスリッポンはカルミナとメルミンのダブルネーム。両社はともにスペインのファクトリーブランドですが、では、その関係をご存じですか? 実は、この2社は“親子”の間柄。正しくは、前者のオーナー、ホセ・アルバラデホ・プハーダス氏(以下、プハーダス氏)と、後者を主宰するホセ・アルバラデホ・ラミス氏(以下、ラミス氏)が実の親子なのです。
ホセ親子を生み出したアルバラデホ家は、スペイン東部の地中海に浮かぶマヨルカ島で1890年から製靴業を営んできた名家です。同家は1961年にヤンコをスタートさせますが、このブランドを立ち上げたのがほかならぬプハーダス氏でした。しかし1998年、当時のビジネスパートナーとブランドの方向性で意見を違えた同氏は独立し、カルミナ・アルバラデホ・シューメーカー社を創設。現在、本国やアメリカなどで成功を収め、日本でも2001年に展開が始まり、もっか多くのファンを獲得しつつあります。
いっぽう、プハーダス氏の長男で1963年生まれのラミス氏は、父が去った後のヤンコで最高責任者を務めていましたが、2002年、弟アレサンドロ氏や技術者数名とともに独立し、小さな靴工場を開設。これがメルミンの事始めとなりました(メルミンに関する詳細は http://www.boq2.sakura.ne.jp/hp/meermin/brand.htm をご覧ください)。今回ご紹介の、このスリッポンはブランド名に「カルミナ・フォー・メルミン」を冠しているとおり、カルミナがメルミンのために木型を用意し、製造も担ったもの。要は“父”が“息子”から依頼されて製作した特別なモデルであるわけです。

しかし、筆者には疑問が……。自社で工房を営むメルミンが、なぜわざわざカルミナに本品の製作を依頼したのでしょうか? しかも、メルミンには100%自社製のほか、同社の職人が技術指導を行った契約工場が生産する製品もあるのにです。
考えるに、こうしたスリッポンの製作をカルミナがとりわけ得意としているからではないかと……。聞けば、アメリカントラッドがメンズファッションのメインストリームだった’60年代~’70年代、マヨルカではアメリカンスタイルの靴が盛んに生産されており、アルバラデホ家でも米国市場に向け、そうした製品を多数手掛けていたのだとか。そして、その中にはアメリカ靴の定番スタイルである、グッドイヤーのタッセルスリッポンも当然含まれていたはずで、とすれば、プハーダス氏はその製靴法に熟知しているに違いないのです。このモデルが開発された経緯は知りませんが、同氏率いるカルミナにこうしたスリッポン作りの高い技術力があるがゆえに、今回の“父子コラボ”が実現したのではと想像してみるのです。もっとも本品を見れば、これが単にアメリカンスタイルの模倣に留まるものではなく、武骨さを控えめとし、ヨーロッパ的な洗練さをもってモダンな印象に仕上がっていることがわかり、この絶妙な匙加減はやはりメルミンなのだと理解できます。ちなみにアッパーにはリザード革の最高峰とされるリングマークオオトカゲ(別称ミズオオトカゲ)の革を使用。これが、この靴の端正な佇まいにさらなる格調と品格をもたらしています。 なお、本品は現在、伊勢丹新宿店メンズ館とメルミン青山にて展開中とのこと。極上のスリッポンをお探しの方は、ぜひ実物をご覧になることをお薦めします。

 

 

CARMINA FOR MEERMIN(カルミナ・フォー・メルミン)
80215
99,750円

 

 

お問い合わせ:メルミン青山店 TEL.03-6418-4891
http://www.meermin.co.jp
http://www.carminashoemaker.com
http://ameblo.jp/meermin-japan

 

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

 

2011.12.16 UPDATE

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