ヒロ・ヤナギマチを代表するデザインが新ラストに
ヒロ・ヤナギマチを代表するデザインが新ラストに
日本のビスポークメーカーの先駆けのおひとり柳町弘之さんの工房「ヒロ・ヤナギマチ ワークショップ」では、最近、欧米での受注会をスタートし、各国で好評を博しているそうです。インターネットのおかげで海外の靴好きにも知られた存在であるため、「ようやく手に入れることができた」という声も多く聞かれたそうです。
さて、写真の靴はそのヒロ・ヤナギマチを代表するデザインである1ループのギリーを、新しいラストに乗せ換えたサンプルです。ラウンドにカットされたハネと、Uモカの形状、そこからループへとつながるインカーブ、これらが織り成す流線の妙は、細部まで破綻のない極めて完成度の高いデザインです。
この靴をホームページで見たスイスの方が、この靴を買いたいので送って欲しいと要望されたものの、既成靴ではないので難しいと丁重にお断りしたそうです。どうしても諦めきれなかったその方は、ロンドンの某ビスポークシューメーカーで、同じデザインの靴をビスポークしたそうなのですが、このデザインをいたく気に入った同シューメーカーは、自身の新作として発表したというのですから、いろいろな意味で驚きです。
テレビ番組のように「日本スゴイ!」と過剰に礼賛するつもりはありませんが、日本の靴作りが本場に影響を与えるまでになったことは、素直に嬉しく思います。
昨今、日本の靴職人たちによるビスポークに高い評価が集まっていますが、共通するのは“丁寧な手仕事”ではないでしょうか。イギリスやフランス、イタリアの靴にそれぞれのお国柄があらわれているように、細部まで破綻なく繊細、かつ妥協なく作られている点こそ日本的であると思うのです。
HIRO YANAGIMACHI(ヒロ・ヤナギマチ)
1 Loop Derby Apron Front, Gillie Style 185,000円(税別)~
お問合せ:お問合せ:ヒロ・ヤナギマチ ワークショップ TEL.03-6383-1992
2017.07.08 UPDATE

この靴のお手入れに限りませんが、最後の仕上げに使うポリッシンググローブは、羊毛を使ったペダックのレザーグローブがおススメです。羊毛に含まれる天然油脂ラノリンが効果的に艶を与えてくれるので、仕上げ拭きに最適です。
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