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TOD’S

2013年3月16日

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今季注目のゴンミーニはマルチカラースエードの上品ローファー

かつて、ヨーロッパやアメリカの多くの靴ブランドが自らを高級ブランドへ、あるいはトータルファッションブランドへと成長させるべく果敢に挑んでいました。この傾向は2008年のリーマン・ショックを機に一段落した観があり、近年では、そうしたイノベーションから撤退して“本業”に回帰する例も少なくないようです。しかし、トッズはいち早く高級化とグローバル化を成功させ、かつその地位を揺るぎないものにした数少ない靴ブランドのひとつであるのです。

 

ブランドを象徴する名品「ゴンミーニ」

イタリア靴の一大生産地マルケ州のガゼッテ・デテで20世紀初頭から3代続く靴工房が前身のトッズが、今日見るようなブランドへと成長を遂げるのは、現会長兼CEOのディエゴ・デッラ・ヴァッレ氏の稼業への参加がきっかけでした。アメリカで当時最先端のビジネススタイルを会得した同氏は、そのノウハウを活かし、稼業をグローバルブランドへとシフトさせたのです。とりわけ大きな転機となったのが、本底にモカシン底に100個以上のラバー・ペブル(ゴム製小突起)がはめ込まれた通称ペブルソールを備える「ゴンミーニ」の投入でした。元来がドライブ用として開発されたこのモカシンは、その洗練されたデザインと“手袋をはめたような”軽く、返りのよい履き心地により、やがて街履き靴としても支持されるところとなり、それに従いブランドも急成長。やがてイタリアを代表する高級靴ブランドとして認知されることとなったのです。

 

週末を足元を品よく見せるマルチカラーで

ブランドの象徴であり続ける「ゴンミーニ」は毎シーズン、素材やカラーなどを変えながら継続的に展開されています。そして写真は、この2013年春夏の新バージョンとして登場した1作。パターンは上品なローファーで、素材は起毛の美しいカーフスエードです。しかもサドルベルト、モカ&タング、ヴァンプ&ソールのそれぞれの色が異なる、3カラーデザインになっています。とはいえ、いずれもシックな色合いであるうえ、互いに近い色相であるため、全体の印象には落ち着きがあり、コーディネートの汎用性が高いものとなっています。「ゴンミーニ」の魅力は前述したとおりですが、こうした遊び心を、美しい色を駆使しつつ品よく表現できる優れた感性もまた、トッズの強みであることが、この新作からも理解できるでしょう。

 

TOD’S(トッズ)

ゴンミーニ カーフスエード 4万8300円

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革を木型の本底側から吊って成型するモカシン製法ゆえ、履き心地は足が包み込まれるがごとき心地よさ。その革を100個以上のラバー・ペブルが貫通する独特のソールも歩行時の快適性に寄与する。

お問合せ:トッズ・ジャパン TEL.0120-102-758

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

 

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