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ロンドンのビスポークスタイルを継承する新進シューメーカー

2017年6月9日
Bespoke Shoe Works yuigo hayano(ビスポーク・シュー・ワークス・ユイゴ・ハヤノ)

ロンドンビスポークスタイルを継承する新進シューメーカー

またひとり、若手のシュークリエイターがデビューを果たしました。今回は、先月自身のビスポークシューズの製作を開始したばかりの靴職人、早野唯吾氏の「Bespoke Shoe Works yuigo hayano」を紹介します。
 
現在36歳の早野唯吾氏は、2007年に専門学校卒業後、紳士靴メーカーの開発部門に勤務しながら、週末は見習いとしてビスポーク職人のもとでハンドソーンウェルテッドシューズの靴作りを学びます。その後、国内のビスポークメーカーで3年間ビスポーク靴の製作に従事し、フリーの靴職人を経て、ラストメイキングを学びたいとの思いから渡英。あるビスポーク木型職人に弟子入りします。当時、ジョン ロブ・ロンドンで長年のキャリアを誇ったラストメーカーであり、自身の工房も持つその師匠から、採寸、ラストメイキングを一から学びます。そして、帰国後の2014年よりラストメーカーとして「Bespoke Shoe Works yuigo hayano」を立ち上げ、2017年5月よりビスポークシューズの製作を本格的に開始しました。
 

Bespoke Shoe Works yuigo hayano(ビスポーク・シュー・ワークス・ユイゴ・ハヤノ)

では、写真のサンプルシューズをご覧ください。
いわゆるエッグトウであるのは英国靴の伝統を継ぐものです。どちらかといえば丸みのあるシルエットですが、インサイドの指の付け根からトウにいたるラインが直線的で、アウトサイドウォールが垂直に近い角度で屹立していることが、この靴をシャープに見せています。こうした線の連なりがこの靴をよりエレガントに見せているのは間違いなく、ここに早野氏のラストへのこだわりの一端がうかがえます。また、ロンドンではこのデザインの靴にはこの仕様という準則が存在し、ロンドンのビスポークメーカーはそれを頑なに守っているそうです。早野氏もまた、そういった英国のクラシックなスタイルを継承していきたいということです。

 
早野氏によれば「ロンドンのビスポークシューズがそれぞれ当たり前のように持つ、美しいバランスやスタイルに合わせたディテールなど、靴づくりの奥深さをとてもリスペクトしています。師匠から学んだラストメイキングを大事に守り、ロンドンビスポークのクラシックシューズに僕なりに少しでも近づけるように日々精進しています。」とのこと。質実でありながら、細部を検証すれば繊細このうえないスタイルこそ、それを体現したものなのでしょう。
 
昨今、日本にもヨーロッパで修業したシュークリエイターが次々と登場していますが、早野氏もまた、そのひとり。これまでラストメーカーとして裏方に徹してきたこともあり、知る人ぞ知る存在ですが、これほどみごとな靴を作ってみせるのですから、ビスポークをオーダーする価値は十分あるかと思います。
 
 
Bespoke Shoe Works yuigo hayano(ビスポーク・シュー・ワークス・ユイゴ・ハヤノ)
ビスポーク 338,000円(税別)より。※ビスポークシューツリー込み
お問合せ:Bespoke Shoe Works yuigo hayano TEL.03-6356-9125 www.yuigohayano.com


コンビトリートメント - この靴のお手入れ方法 -
 

ビスポークと言えどお手入れは普段のやり方で大丈夫です。キャップトウなら爪先をピカピカにしてみましょう。初心者はブートブラックのハイシャインベースを使うと簡単に光ります。
 

 

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