TURNING

2013年3月9日

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クラシックフレームに今日的な個性をもたらすブルーホーン

眼鏡フレームの印象は、リムやテンプルといった要所のフォルムのみならず、素材の質感や表情によっても大きく変わります。とりわけセルフレームの場合はアセテートとセルロイドのどちらの素材を用いているかによって雰囲気が異なる上、デミ柄と呼ばれるべっ甲調の柄なのか、またはセルロイドによく使われるササ柄と呼ばれる柄なのかによってもその佇まいが違ってくるでしょう。こうした質感や柄によって生まれる多彩な表情が、セルフレームを掛ける醍醐味のひとつでもあるのです。

 

差し色で現代性を現す上品な遊び心

そんな色柄選びの楽しさを存分味わえるフレームとして注目したいのが、〈ターニング〉の“T-166”です。福井県鯖江の老舗、谷口眼鏡のファクトリーブランドが手がけた新作フレームなのですが、その魅力はクラシックでありながら独創的な素材使いにあります。極めてトラディショナルなスタイルの柄を採用しつつ、そこにブルーという意外性のあるカラーを差し色として加えています。このクラシックな佇まいを崩さない絶妙なさじ加減の色使いが、掛けたときに今日的なスタイリッシュさを極めて上品に表現してくれるのです。しかも、柄自体のモチーフは、バッファローホーン(水牛の角)を模しているので、デミ柄やササ柄とはひと味違うラグジュアリー感も印象付けられるでしょう。

 

高機能なチタン芯がもたらす装用感も秀逸

ちなみにこのフレームはクラシックな外観とは裏腹に、セルレームとしては最先端の装用感を実現しています。上質なセルフレームはテンプルの芯材に従来の洋白(銅合金)からチタン材に替えて、軽さや防錆性を向上させているのですが、このフレームはその一歩先を行く仕上がり。弾力性の強いβチタン材と適度な柔らかさの純チタン材で作られた芯を1本に接合した“ジョイントチタン芯”という構造を採用することによって、こめかみ周りにしっかりとしたフィット感を確保しつつ、耳周りやテンプルエンドは柔らかい装用感を得られるようになっています。クラシックフレームのスタイリングと掛け心地の両面において新鮮さを味わえるセルフレームとして、この春、要注目のフレームといえるでしょう。

 

TURNING(ターニング)

T-166 2万7300円

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バッファローホーンを模した高品位で味わいのある柄使いに、発色を抑えた優しいトーンのブルーが映えます。掛けた時に差し色が目立ちすぎない絶妙なさじ加減です。

お問合せ:谷口眼鏡 TEL.0778-65-0811

 

文:遠藤 匠 写真:猪又 直之

 

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