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TRICKER’S

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旬色ネイビーが粋なイタリアンコードバン製ダブルモンク

ながらくコードバンのタンナーは世界中で米ホーウィンと兵庫県姫路市の新喜皮革の2社のみとされてきましたが、最近では長野県飯田市の宮内産業がコードバンづくりを復活させています。そして、もうひとつ。イタリアンコードバンの異名で、2年ほど前に登場したのがコミペル社(COMIPEL s.r.l.)のコードバンです。同社はイタリア中東部マルケ州マチェラータ県モッロヴァッレ、および同中西部トスカーナ州(ともに皮革の一大生産地)に工場と研究所を擁し、20年以上の歴史をもつタンナーです。伝統製法に立脚しつつ、新しい素材の開発にも積極的で、コードバンの製革法もそうしたチャレンジ精神から会得した模様です。

 

味があって品もあるネイビーコードバン

このイタリアンコードバンをいち早く取り入れたのが、英国靴の老舗トリッカーズでした。昔からホーウィン製は採用してきましたが、新しい試みとして、最近ではコミペル製も併用しているようです。そして今回紹介のダブルモンクストラップにも、そのイタリアンコードバンが使われています。しかも、色はもっかトレンドのネイビー。コードバンでネイビーとはなかなかにレアですし、コミペルが得意とする色出しの良さから、味があり、かつ品もある風合いを見せています。

 

細身パンツとの組み合わせが今、新鮮です

本品は東京・代々木上原のセレクトショップ「バーニッシュ」の別注です。「カントリーライン」にはカテゴライズされないモデルですが、木型は同ラインの定番ウィングチップ「バートン」と同じ「4444」が使われており、それにダブルソールが組み合わさり、カントリー的な無骨さを主張しています。とはいえレースアップではなく、あえてダブルモンクというドレッシーなデザインにしているため、ネイビーコードバンの表情も相まって“ラギットなエレガンス”とでも呼ぶべき個性が感じられます。当然ながら足元にボリュームがつきますから、合わせるパンツは、逆にナローかテーパードのシルエットがベストバランス。それもハーフクッションかノークッションで決めたいところです。と、ここで思い出されるのが15年ほど前。当時、トリッカーズの「カントリー」などボリューム感ある靴に細身パンツを組み合わせた、ちょっとモードな着こなしが一世風靡したものです。いや、もしかすると時代が1周し、15年前に戻ってきたのでしょうか?

 

TRICKER’S(トリッカーズ)

ネイビーコードバンダブルモンク 9万5550円

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英国カントリーシューズ定番のダブルソール構造で、アウトソールには英ハルボロ社の「ダイナイトソール」を採用。実用性と歩行快適性を考慮した選択である。

2013.02.27 UPDATE

お問合せ:バーニッシュ TEL.03-3468-0152

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

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