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Diadora HERITAGE

2012年8月31日

今回ご紹介するのはイタリアのスポーツブランド、ディアドラの新作スニーカーです。

ディアドラを展開するディアドラスポーツS.R.L.は1948年、同国北東部ベネト州モンテベルーナにて、マルチェロ・ダニエリ氏によって創設されました。アルプスの南に広がる同地には多くの登山靴メーカーが集結しており、同社も当初はそうしたメーカーのひとつだったのです。しかしその後、引き続き“山系”の靴も展開しつつ、次第にテニスやサッカーといったスポーツシューズの分野で台頭。ことに’70年代以降、プロテニスのパット・キャッシュやビヨン・ボルグ、ボリス・ベッカー、プロサッカーのロベルト・バッジオといったトップアスリートらと契約したことでブレイク。現在、社内ラボが開発するハイテクノロジーに、アルティジャーノのスピリットやイタリアらしい“粋”を融合させたスポーツシューズを生産し、さらに靴以外のスポーツ用品も包括したさまざまなアイテムをグローバルに展開しています。

さて、写真のスニーカーについて……。ディアドラは数々のレーシング界のスタードライバーをサポートしてきた歴史をもっています。F1ドライバーの故アイルトン・セナもそのひとりですが、このモデルは、そのセナのピットクルー(ピットでマシンの整備や修理、燃料補給、タイヤ交換などを行うスタッフのこと)が履いていた靴を再現したものです。アッパーのメイン素材である特殊ナイロンは、柔らかく反りのよい履き心地に大きく貢献。通常より厚みのあるPU素材が使われた着脱式のインソック(中敷き)と、内部に空洞をもつソール前足部が組み合わさることで、優れたクッション性も実現しています。また、本底にはオイルなどで汚れたピット内で滑らぬよう、独自に開発されたラバーパターンを導入。専用ラストはディアドラらしい、トウが内側に大きく振られたコンフォート形状で、ウィズは比較的ゆとりがあるのですが、土踏まずに不要なストレスがかからぬようアーチがしっかりサポートされている点なども注目ポイントです。

さらに、ラストに吊り込んで成型されたのち、1足まるごとを洗いにかけるストーンウォッシュ加工も採用。加えて、ソール側面に手仕事を駆使し、すでに履き込まれたかのような“汚れ”まで施して、味わいあるヴィンテージ感を表現してもいます。
このように、細部にまでさまざまなこだわりを見せる、この新作。ご覧のとおり、佇まいには品があり、カラーリングは美しい発色ながらシックなので、コーディネートの守備範囲は広く、しかも年齢を問わず履きこなすことができます。ですから、ディアドラのエントリーの1足にも相応しく、もちろんF1好きやセナのファンにもお薦めです。

 

 

Diadora HERITAGE(ディアドラ ヘリテ−ジ)
HERITAGE(ヘリテージ) 57083

18,900円

 

 

お問い合わせ:ディアドラ・ジャパン TEL.03-6671-8210 www.diadoraheritage.jp

 

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

 

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