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L.L.BEAN

2012年11月6日

clo121106

その特異なルックスは、誰もが一度目にすれば忘れることのできないはず。筆者も最初にこの靴を目の当たりにしたとき(20年以上前のことです)、「このデザインには、かならずや深いワケがあるに違いない!」などと思いましたっけ(笑)。アウトドア関連のあらゆるアイテムを展開しているエル・エル・ビーンですが、24オンスキャンバス製の「ボート・アンド・トート・バッグ」と並び、通称がビーン・ブーツの、この「メイン・ハンティング・シューズ」はブランドの“顔的存在”として知られています。しかも、ここ日本ではとりわけファッション好きに支持されており、筆者のまわりでも愛用者が多く、雨の日の街履き靴として重宝されています。

ところでビーン・ブーツは単に著名であるのみならず、エル・エル・ビーン創業のきっかけになったアイテムでもあります。創業者でアウトドアマンのL.L.(レオン・レオンウッド)ビーン氏が、自身の地元である米国北東部メイン州の森を歩くうちに足が湿って冷えることに悩んだのが事の始まりです。この問題を解消すべく、同氏は作業用のゴム長靴に革製のトップを縫い付けることを着想。これによって誕生したビーン・ブーツは、その優れた防水性と保温性で大変な評判を呼び、注文が殺到したのです。そこで翌1912年、本格生産が始まったのですが、同時に、これがエル・エル・ビーンの創業年ともなったのです。

さて、今年2012年はその創業から100年目に当たります。そこで同ブランドは現在「100周年記念コレクション」を展開中ですが、その中には当然といいますか、ビーン・ブーツが含まれています。

「メイン・ハンティング・シューズ」には数タイプの定番があり、その中には短靴なども展開されていますが、ブーツでは6インチ(高さ約15cm)、8インチ(同約20cm)、10インチ(同約25cm)が存在。しかしここで紹介しています「100th アニバーサリー」の限定バージョンは、その10インチよりもさらに筒丈が長く、全高は約30cm。また、10インチが8アイレットなのに対し、こちらは10アイレットとなっています。さらによく見ますと、ソールはお馴染みのチェーンパターンながら、色がベージュではなくブリックカラー(レンガ色)。加えてフルグレインレザーには、革本来の持ち味を最大限に生かすべく、染料が少量に抑えられているとも聞きました。

じつは、この記念モデルは同社のアーカイブに保管されている古いビーン・ブーツをもとに、それを可能な限り忠実に復活させたもの。長い筒丈も、ソールのブリックカラーも、アッパーの浅い染色もそのオリジナルにならったディテールです。先述のとおりビーン・ブーツは大変有名な靴で、愛用者は少なくないわけですが、この記念モデルならそれらとの差別化に有効ですし、他の愛用者に定番との違いを気づいてもらって、それを会話のきっかけにすることもできるのではと思うのです。

  • L.L.BEAN(エル・エル・ビーン)
  • BEAN BOOTS(ビーン・ブーツ)
  • (メンズ 100th アニバーサリー・メイン・ハンティング・シューズ)
  • 価格:24,000円
  • ※ハーフサイズはなし。 ※同価格でレディスもあり。

お問い合わせ:L.L.BEAN カスタマーサービスセンター TEL.0120-81-2200

www.llbean.co.jp

※この情報は、2012年11月6日の情報です。 文:山田 純貴 写真:猪又 直之

 

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