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LOTTUSSE

2015年10月23日
バーニベット

マヨルカ島から138年の歴史をもつ老舗靴ブランドが登場

グッドイヤー製法で作られた、このロングウイングチップは、スペイン、マヨルカ島の靴ブランドLOTTUSSE(ロトゥセ)の定番モデルです。マヨルカ島といえば、日本ではヤンコを創業し、カルミナ、メルミンを主宰するアルバラデホ家が有名ですが、マヨルカ島にはロトゥセを主催するフルシャ家というもう一つの名家が存在するのをご存じでしょうか。

 

フルシャ家はスペイン東部の地中海に浮かぶマヨルカ島で1877年から製靴業を営んできた名家です。創業者であるアントニ・フルシャ氏は、英国で靴作りを学んだ後、マヨルカ島で最初の靴工場を立上げました。その後、現在に至るまでフルシャ家は靴作りに従事する訳ですが、カンペールを立ち上げたロレンソ・フルシャ氏もフルシャ家の一員なのです。ロトゥセは現在、スペインをはじめヨーロッパ各国で成功を収め、日本でも2015年に展開が始まり、もっか多くの靴好きが注目する靴ブランドです。

 

さて、写真の靴を見てみますと、英国靴の影響が見て取れるものの、これが単に英国スタイルの模倣に留まるものではなく、パターンはトゥチップの両ウイングがバックステイまで伸びたデザインのダービータイプ。ロングウイングチップなどと呼ばれ、アメリカンシューズのオーセンティックなデザインであるため、アメリカンフルブローグなどとも呼ばれるデザインです。ラストは内振りの形状(歩行時、かかとからつま先に至る体重移動が絶えずインサイドに向かっていくため歩きやすく、長時間の歩行でも疲れにくい)のコンフォートラスト。いずれもアメリカンシューズの特徴を備えています。これは1960~70年代、マヨルカ島ではアメリカンスタイルの靴が盛んに生産されており、そういった歴史に由来するものだと思われます。さらに、ここからがロトゥセの真骨頂なのですが、質実剛健さを控えめとし、ラテン的な洗練さをもって仕上がっていることがわかります。特にアッパーが生成り状態から手仕事により色付けされたモデルなどは、イタリアやフランスの靴が得意とするものであり、ロトゥセではこういったスタイルを“地中海スタイル”と呼んでいるそうです。歴史的にも南イタリアとの関係が深く、様々な文化が融合してきたマヨルカ島らしく、それぞれの美点を取り入れ昇華したスタイルというわけです。

 

なお、ロトゥセは伊勢丹新宿店メンズ館にて2015年10月28日(水)から11月10日(火)までカスタムオーダーイベントを開催とのこと。11月7日(土)、8日(日)の両日は、マヨルカ島本社工場から工場長が来日し、店頭にてデモンストレーションを行います。“地中海スタイル”を間近に見たい方は、ぜひ実演をご覧になることをお薦めします。

ロトゥセ
ロトゥセ
ロトゥセ
 
  • ロトゥセ WALTON A2618  95,000円(税抜)
  • お問合せ: 伊勢丹新宿店TEL.03-3352-1111(大代表)
 
 

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