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FESON

2015年8月6日
フェソン

独自開発した切り目仕上げのブライドルレザー製傑作革小物

あるブランドでカードケースを見た時に、その素晴らしい縫製とコバの磨きに圧倒されました。ブランドの担当者曰く、切り目(コバが裁断された状態の仕上げのこと)が日本で一番上手な工房に頼んでいるということでした。その工房こそ、今回紹介する革小物工房「山万」だったのです。1947年創業の山万は、これまでOEM生産を請け負う工房でしたが、2003年にオリジナルブランド「フェソン」を発表。写真の商品は英国製のブライドルレザーを採用したシリーズです。
本品を見てみますと、とくにコバの仕上げが秀逸です。切り目の仕上げのひとつに、日本独自の技である本磨きという技術があります。切り目のコバをやや丸みをつけてカンナがけした後、ヤスリがけ→色付け→布海苔(ふのり)磨きを何度となく繰り返すことで、剥離やヒビ割れが起きにくく、見た目は実に美しく仕上がります。しかし、布海苔が水に溶けることが唯一の弱点であり、そこで山万では水に強い透明の化学系コバ処理剤を布海苔の代わりに使い、山万が独自に開発した本磨きと同じ工程(詳しくは企業秘密)で仕上げることで、耐水性を備えながら、切り目をうっすら透かして見せる本磨き同様の美しい仕上がりを実現しています。
さらに驚くべきは、表のコバだけではなくクレジット段にいたるまで、同様の方法で丁寧に磨き上げられていることです。こういった丁寧な仕立ては見える部分だけでなく、製品になるとまったく見えなくなる部分にいたるまで貫かれているのです。
きわめてオーソドックスなデザインながら、フェソンの製品は他社製とはひと味もふた味違う魅力に満ちています。仕立てや仕上げの美しさはもちろん、手仕事による味わいも実感できる、これは極上の革小物なのです。

フェソン

表・裏双方の革を接合し縫製した上で切断面=コバに着色と磨きを施す「切り目」。

 

フェソン

カード室のような細い部分の切り目も丁寧に磨き上げられている。

 
  • フェソン 切り目ファスナー付束入れ30,000円、切り目二段札入れ26,000円、切り目名刺入れ13,000円、切り目ボックス小銭入れ9,600円(すべて税抜)
  • お問合せ:山万 TEL.03-5664-3680 www.ymmn.jp
 
 

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