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OLD & NEW Antiques

2014年12月26日
OLD & NEW Antiques

男の「身嗜み」を伝授するヴィンテージアクセサリーの名店

時計やカフリンクスは男のお洒落のスパイス、言わば装いの名脇役。しかし、いざ趣味の良いものを探すとなるとなかなか見付けられない、といった読者の方も多いのでは? そんな方にぜひとも訪れていただきたいのが、今回ご案内する銀座のOLD & NEW Antiques(オールド&ニュー アンティークス)です。

 

今では見なくなったアイテムも豊富!

 

密度の濃い小さなお店が居並び、銀座の隠れた名所として海外にも知られる「アンティークモール銀座」。オールド&ニュー アンティークスは、その地下一階にあります。2人入れば満席状態になる規模ですが、その品揃えは正に圧巻! 懐中時計、ウォッチチェーン、カフリンクス、カラーバー、タイバー、ラペルピン、眼鏡それにシグネットリング等々、正統派と呼ぶに相応しいヴィンテージアクセサリーが所狭しと並びます。プッシュ式・プル式のスナップカフリンクスや、ライターの構造を応用した携帯用パフュームアトマイザーなどは、日本では恐らくここでしか見ることができない筈です。

 

腕時計は黄金期のアメリカ製がメイン

 

中でも豊富なものは腕時計! 各メーカーが意匠の美しさを競っていた1950年代までの米国製の手巻きものを中心に、さまざまな種類のものが揃います。かつては大人の男性向けのスペシャリティストアとして、かのヘミングウェイも御用達だったAbercrombie & Fitchのものなど、歴史的価値の高いものもあります。ケースの色はゴールド系のものが多いのですが、そのどれもが現代のものよりもやや小振りなためか、腕に乗せてもまったく悪目立ちしません。

 

「あのブランド」とのビジネスで
研ぎ澄まされた審美眼

 

腕時計にせよ何にせよ、このお店で取り扱っているアイテムにはどれも、現行のものからは感じ難い「品」の良さが宿っています。その秘密はオーナーの川上さんの経歴にあるようです。実はこのお店を2004年に開業するまで、川上さんはラルフ ローレンの日本側の窓口として日本への浸透に大きな役割を果たした方。アメリカ発でありながらヨーロッパ以上に伝統的な様式美を追求するこのブランドとのビジネスを通じ、自然と審美眼が鍛えられていった訳です。

 

どんな小物を使うかで、男の品格が判る!

 

仕事で頻繁に渡米し、現地のアンティーク時計店でヴィンテージの腕時計を収集し始めた辺りから、古き良きメンズアクセサリーの魅力にどっぷりはまり込んでしまったそうで、その頃築いたネットワークが今でも、年2回訪れるアメリカでの買い付けの基盤にもなったそうです。「着る服は流行に多少は左右されるけれど、身に付ける小物はその人の品格そのもの。だからこそ手を抜いちゃいけません!」と笑いながらも熱く語ってくれる川上さん。

 

ついつい通えてしまう良心的な価格

 

「でも、それは高価なものとか有名ブランドのものとかを身に付けろと言う意味ではなくて、分相応のオシャレこそ肝心。それにファッション的な観点からのバランスも大事です!」と付け加えてくれました。確かにここにあるヴィンテージの腕時計は7万~8万円台が中心で、見た目や性能の割に価格はそこまで高くはありません。他のアイテムにしても然り。だからでしょうか、一旦このお店で何かを買ってしまうと、自己の理想像を長いスパンで固めて行く常連のお客様がとても多いのだそうです。

 

アイテム毎の「付き合い方」も教えてくれる

 

オールド&ニュー アンティークスのもう一つの特徴は、川上さんが自らの経験に基づいて、アイテム毎の「付き合い方」をユーモラスかつ丁寧に教えてくれることでしょう。「例えば腕時計ならダークスーツ用、ジャケパン用、普段着用それにスポーツ用と3~4本は揃えていただくのが理想ではあります」でもそれって予算的に…って方も多い筈ですよね。「そんな時には!」と見せていただいたのがナイロン製のカラフルなウォッチバンド。これを交換して腕時計のバリエーションを変化させる作戦です。中にはこれを10種類以上買い足していって、1つの腕時計に着せ替え続けた結果、同僚から「お前は腕時計、一体何本持っているんだ?」と驚かれたお客様もいらっしゃるのだとか。

 

若い頃の経験が探求の原点

 

中学生の時にお父様から貰ったELGIN DELUXの腕時計を酷使してしまった挙句、壊してしまった苦い経験を持つ川上さん。それを修理して完全に元通りになった時の感動が、腕時計をはじめとする男のアクセサリーへの関心に繋がったそうです。「後で知ったのですがその腕時計は、父が横須賀で進駐軍の米兵から購入したもので、偶然にも製造年が私の生まれた年と全く同じ!」

 

次世代に繋げたい逸品、沢山あります!

 

「やはり男性には、そんなストーリーのある小物を長く身に付けて欲しいんです。それを綺麗に正しく、そして大事に使って(飾っておくのではなくて)、次世代に更に繋げてほしい…」オールド&ニュー アンティークスは、そんな川上さんの想いがいっぱい詰まったアイテムが揃う、正に夢のような空間。「男の身嗜み」とはどんなことなのかを自然に理解できるようになる、貴重な空間です。

OLD & NEW Antiques

川上さんのものと同じ1948年製ELGIN DELUX。角形で品のある金色のケースには丁寧な装飾が施され、腕と自然に調和する。風防の曲線も美しい! ケース10金張り 手巻き17石 税込み8万8000円

 

OLD & NEW Antiques

“J.W.C”のモノグラムが彫られた恐らく1930年代の英国製。サイズ調整も可能で、似た形状のものを結婚指輪としてペアで買われる方も多いのだとか。9金ローズゴールド 税込み8万3000円

 

OLD & NEW Antiques

見事な彫金細工に惚れ惚れしてしまうシングルのウォッチチェーン。ジャケットのフラワーホールに通して胸ポケットに収めるとカッコ良く決まる。金張り 13.5インチ 税込み3万3000円

 

OLD & NEW Antiques

オーナーの川上さんは話し上手でとても楽しい方。各アイテムの使い方、いや付き合い方まで丁寧に教えてくれます。

 

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  • OLD & NEW Antiques
  • 〒104-0061 東京都中央区銀座1-13-1 ダビンチ銀座1丁目ビル アンティークモール銀座 B1
  • TEL.03-3567-1088
  • oandn-m@coral.plala.or.jp
  • 営業時間:11:00~19:00 水曜定休
  • 文:飯野 高広
 
 

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