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大胆でエレガント!
華やぎある表情をもたらすカザールのアイウェア

 1937年、アテネに生を受けたカリ・ツァローニ(Cari Zalloni)氏は名門ウィーン芸術アカデミーで建築などを学んだ後、家具や陶器、クリスタルガラス、シャンデリアなどのデザインに携わっていたが、次第にアイウェアに対する興味を抱くようになった。そして1975年、自らの名から編み出した造語「カザール(CAZAL)」をブランド名に冠したアイウェアブランドを立ち上げ、その年の独カールスルーエのオプティカ展においてデビューを果したのだった。

 芸術家としての洗練された感性と、バウハウス(1919年に独ワイマールに設立されたデザイン学校)から影響された美意識が相まって生み出される同氏のアイウェア。そのデザインコンセプトをひとことでいえば、それは「クリエーション」であろうか。伝統的な職人技をベースにしつつ、時流に左右されることなく、しかし常にオリジナリティにあふれた製品は、ときにアヴァンギャルドでもある。極端に幅太のテンプルに施された”抜き”のデザインや直線と曲線を巧みに織り混ぜた幾何学的装飾、あるいは職人の手によって色付けされる変幻自在なカラーリング(約4000~5000色使用)などは、そうしたカザールの大胆で冒険的な一面を我々に実感させる。しかも製品個々に封じ込められた強烈な個性の中に天才デザイナー、ツァローニ氏のファッションに対する確固たる哲学さえ感じとれるのである。

 細部まで徹底して独創的なカザールの製品はいまやハリウッドで絶大な人気を博し、マドンナら世界中の一流アーティストらも魅了しているが、ここ数年は特徴である装飾を控えめにしつつ、カザールの香りがほのかに感じられるコレクションも加わえ、ユーザーの裾野をさらに大きく拡げている。しかも、ファッションが’80年代に回帰しつつあるのも、その時代の気分を色濃く身にまとうカザールにとっては追い風となるだろう。