BOQ > 特集 > エレガンスにこだわりたい人におすすめ。カラーで個性を完成させるドレスシューズ

エレガンスにこだわりたい人におすすめ。カラーで個性を完成させるドレスシューズ

2016年9月2日

ブラスクハウス オリジナル

第4回 BRUSQUE HOUSE

エレガンスにこだわりたい人におすすめ。
カラーで個性を完成させるドレスシューズ

今年4月にオープンした銀座の隠れ家的な靴店が、BRUSQUE HOUSE(ブラスクハウス)だ。このお店の特長は他店にはない世界の靴の逸品を揃えているところだ。たとえば老舗のガットやボナフェなどのハイエンドなブランドから、イタリアの靴の聖地マルケからゼネチオやボッテガ・ポオロマリアーニなど、まだ知られていないブランドまで揃えている。また革を丁寧に積み上げた厚底のKIDS LOVE GAITEなど、日本のカジュアルなブランドまで幅広く展開しているのだ。
 

ブラスクハウス_店内
外からの視線をシャットアウトした地下の隠れ家的な空間でリラックスして靴選びが出来る。店内にはバーカウンターがありグラスを傾けながら靴談義には花を咲かせることもできるのだ。

 

シルバノ ラッタンツィ
南シャツ

写真左はイタリアのシルバノ ラッタンツィ(各42万円・税別)。写真右は同じくローマの名門ガット・ローマ(各28万円・税別)。


 
 

美的感性を刺激する美しいラインナップ

なかでも目を引いたのが有名なヘンローン社のクロコダイルを使ったダーミ(イタリア・トスカーナのファクトリーブランド)のスニーカーだ。しかもそのクロコダイルに好きな色のカラーレーション(色付け)を施してくれるのである。
担当するアーティスティックマネージャー 佐藤哲也さんはカラーレーションで有名なフランスの高級靴ブランドで腕を磨いた人物なのだ。しかも佐藤さんは浅草にあるギルドが運営する靴の学校でシューメイキングも習得した実力の持ち主。このダーミのカラーレーションスニーカーは17万円(税別)~と少し高めだが、良質なクロコダイルを使っていることを思えば、コストパフォーマンスに優れている。

ダーミ スニーカー

写真左はカラーレーションが施されたダーミのスニーカー。(17万円・税別~ ※カラーレーション代含む)
写真右はカラーレーションを施す前の生成りの状態。


 
さて、今回はブラスクハウス オリジナルのドレスシューズに注目したい。
製法はハンドソーンウェルテッドの九分半(内踏まずのダシ縫いのみ手縫いにし、それ以外の外周はマシン)仕立て。いわゆるパターンオーダーで、基本となるデザインの中から選び、甲革も好きな革を選ぶことができる。ベースの木型をいじらない乗せ甲によるフィッティングの調整は可能だ。手で釣り込んでいるのでグッドイヤーウェルテッド製法にはないビスポークシューズのようなグラマラスな美しさが漂っている。しかも軽量なのもこの製法ならではだ。特筆すべきはスニーカーと同様にカラーレーションをお願いすることができる点だ。

佐藤さんとブラスクハウス オリジナル

写真左はアーティスティックマネージャーの佐藤哲也さん。写真右はブラスクハウスのオリジナル。


 
 

エレガンスを徹底追及したオリジナルシューズ

パターンオーダーの木型は、オリジナルの木型を作ってもらったという。“カラーレーションが映える靴”を作るために木型からこだわったというわけだ。イメージしたのはフランスのドレスシューズ。トウスプリングを地面スレスレにまで落とし、さらにチゼルトウによりエレガンスさを強調。両サイドのサイドウォールをしっかりと立てているところもフランスっぽい。どの角度からも立体的に見えるのが一番の特徴だろう。また、日本人の足型に合わせて踵を小さくしてホールド感を確保。甲は落として幅をわりととっている。カラーレーションがもっとも映えるフォルムと、履きやすさの両方を追求したシューズなのだ。ステッチやメダリオンは好みで調整できる。ユニークなところではシューレースの左右の穴の距離が離れているという点だ。既存の紐靴では長さが足りないかも(笑)。
 

ブラスクハウス オリジナル

 
これらすべてにこだわったのが佐藤さんだ。彼は色を付けるだけの職人ではなく、総合的にプロデュースする能力に長けているのである。カラーレーションが映えるというコンセプト以外に、じつはファッション的なアプローチもある。
「1930年代のパンツやフレアーなシルエットのパンツが似合うデザインにしたかったです。パンツとは直接関係はないですがフランスのスマルトのスーツやジャケットの雰囲気が好きなので、靴のテイストもフレンチエレガンスに近づけたかったんです。ヒールも通常のものより1センチほど高く設定しました。秋冬にはこのオリジナルシューズに似合うジャケットも展開する予定です」と佐藤さん。もちろん細身のスーツにも合うように、よく考えられたデザインに仕上がっているのだ。

ブラスクハウス オリジナル

ブラスク・ハウス・オリジナル/ハンドソーン九分半仕立て
19万円(税別)~ ※カラーレーション代別 1万円(税別)


 
 

エレガンスに個性を与えてくれるカラーレーション

カラーレーションの話に戻ると、その方法も二通りあるという。一つは違う色の染料を混ぜて色を作り塗布していく方法。もう一つは異なる色を重ね塗りしていく方法だ。佐藤さんは後者のやり方が多いそうだ。また革によってカラーレーションに向き不向きがあるそうで、もっとも適応するアノネイ社のカーフ、チャールズ.F.ステッド社のスエードをメインに揃え、さらには、クロコやクジラなどのエキゾチックレザーも選べるそうだ。好みのカラーレーションは見本から選ぶようになっているので、イメージも伝わりやすい。残念ながらその場で色付けしてくれるのでなく、現在は1ヶ月間のお預かり。
 

佐藤さんカラーレーション

 

佐藤さんカラーレーション
佐藤さんカラーレーション

 
少し気になったのが色落ちを防ぐ色止めをしているかということ。ラッカーによる色止めは安っぽくなるそうで、クリームとワックスで色落ちしないようにしているとのこと。前職のフランスの靴ブランドのときと同じ方法らしい。
 

佐藤さんカラーレーション
佐藤さんカラーレーション

 

ブラスクハウス オリジナル
写真上右と左は、伊マルケのゼネチオ・コレッティのブラスク・ハウス別注に佐藤氏がカラーレーションを施したモデル。上級ラインのブラスク・ハウス・オリジナルに比べて靴5万円+カラーレーション1万円(いずれも税別)でカラーレーションを手軽に楽しめる。オーセンティックなデザインでもあるので、気おくれなく普段履きできるのも魅力だ

 

ブラスクハウス オリジナル

 
 

靴好きの世界を広げる、新スタイルのシューズサロンへ

ブラスクハウスのオリジナルシューズはフルオーダーとまではいかないが、靴の製作は製甲と底付けの両分野に秀でた職人に丸縫いをする、いわゆるベンチメイドで作られている。パターンオーダーながら、靴の仕上がりにまで十分に配慮をもって対応してくれるのには好感がもてる。ちなみにデザインも個人的には、トウスプリングが地面スレスレというだけでも好印象だ(笑)。こうして仕上がった靴に、自分の足元を小粋に彩ってくれるカラーレーションまでお願いできるのだ。出来上がった一足は、価値のある愛靴になることは間違いない。
 

佐藤さんカラーレーション

 
余談だが佐藤さんは小さい頃からプラモデルが大好きで、絵筆を使って器用にラッカーを塗っていたそうだ。現在でもそのDNAはカラーレーションに活かされ、筆はすべてタミヤ製で微笑ましい。ブラスクハウスにはバーカウンターもあるので、そんな佐藤さんとゆったりと靴談義をしながら、納得いくオーダーをしてほしい。

 

佐藤さんカラーレーション

 
 

ダブル・エイチ
シルバノ ラタンツィ

左/ダブル・エイチ 7万8千円(税別)、右/シルバノ ラタンツィ 150万円(税別)

スティバレリア・サヴォイア
ノルマン・ビラルタ

左/スティバレリア・サヴォイア 38万円(税別)、右/ノルマン・ビラルタ 14万円(税別)

エンツォ ボナフェ
セラピアン

左/エンツォ ボナフェ 15万5000円(税別)、右/セラピアン 1万5千円(税別)~

ヒロシ ツボウチ
キッズ ラブ ゲイト

左/ヒロシ ツボウチ 7万2千円(税別)~、右/キッズ ラブ ゲイト 9万4000円(税別)


 

Order Price
 
ブラスク・ハウス・オリジナル
ハンドソーン九分半仕立て
19万円(税別)~
※価格は仕様・素材により変わります。
※カラーレーション代別:1万円(税別)
※パターンオーダー納期:約3か月
Shop Data
 
ブラスクハウス
東京都中央区銀座7丁目5-19龍楼閣ビルB1
TEL.03-5537-7050
■営業時間: 12:00~20:00
■店休日: 火曜日
www.brusquehouse.com

 

文:倉野 路凡  写真:桑田 望美


 

onlineshop