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WE LOVE SHOES MADE TO ORDER Vol.6 EMORI CUSTOM SHOEMAKER

江守

– BOQ PRESENTS - WE LOVE SHOES MADE TO ORDER  Vol.6 EMORI CUSTOM SHOEMAKER

江守さん作の手縫い靴は、履いたときに
最も美しく&スマートに見えるのです!

都営地下鉄馬込駅から北へ徒歩5分ほど。その閑静な住宅街の一角の、祖父の代から続く住まいの1階に、ビスポークシューズ職人の江守大蔵さんが営む「エモリカスタムシューメーカー(EMORI Custom Shoemaker)」はあります。
 
1972年、この地で生を受けた江守さんは中学時代、アディダスの「カントリー」や「スタンスミス」などのスニーカーに興味をもつようになり、やがてレッド・ウィングやトリッカーズなどの革靴へと興味を広げていきました。大学卒業後、一般企業に勤めるも、1998年、雑誌で小笠原シューズの靴製作を紹介する記事を目にしたことで、靴職人への転身を決意。約半年間、婦人靴工場で技術者として働き、さらに1年間、都立台東分校製靴科で靴作りの基礎を学んだ後、念願かなって小笠原シューズに入門を許されたのでした(同社は日本が誇る手縫い靴の巨匠、小笠原茂好さんが率いていた工房。本サイトでも紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください。http://boq2.sakura.ne.jp/2015/09/ogasawara-shoes/)。

 

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オーダースペースの奥が江守さんの作業場だ。なお、オーダーはメンズがメインだが、修業時代に婦人靴メーカーの生産に従事した経験を活かし、レディスの製作も受け付けている。

 

江守さんは、そこで修理から入り、やがて底付け作業を担い、手縫い靴製作の腕を磨いていきました。そうして4年半を過ごした後の2005年、独立を果たし、ビスポークの製作をスタート。ダイレクトのオーダーに加え、東京・渋谷のテーラーメイドスーツの名店「ボストンテーラー」を介して注文を受けるなどし、顧客を増やしていったのです。この独立から今日までの約10年間を振り返って、「個人で始めるようになって、改めてビスポークの難しさを痛感しました。お客さまからさまざまな厳しいオーダーをいただいて、それで大いに鍛えられたのだと思います」と、江守さん。天賦の才に、こうした謙虚な姿勢と不断の努力が相まって研ぎ澄まされてきた確かな技術力は、リピーターが非常に多いという事実が裏づけています。
 

いたずらに自己主張することなく、さりげなく履く人を引き立てる靴

ここで、エモリカスタムシューメーカーのオーダー概要について触れておきましょう。
受け付けは基本的に同工房でなされ、発注者はあらかじめ電話、またはメールで日時を予約するのが基本です。また、その際の採寸は江守さん自身によって行われます。
「足形に沿っていれば、革はだいたい足に付いてくるものと考えています。これをもとに、お客さまのご要望をうかがい、また、お人柄とかライフスタイル、お好みのファッションなども考慮したうえで、木型を調整していくというやり方です」その木型の製作は、まず、江守さん自らが手仕事で削り出したマスター木型をもとに、木型専門メーカーが両足分のプラ型(樹脂製の木型)を作成。さらに江守さんが、それらに微調整を施すというもの。また、取り扱う素材はヨーロッパ産のトップグレードをメインとし、製法ではハンドソーンウェルテッドに加え、九分仕立て(すくい縫いは手縫いで、出し縫いは機械縫い)やノルベジェーゼ、マッケイなどから選択が可能です。

 

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江守さんが削り出した元型をベースに、木型メーカーが両足分のプラ型を作成。それを江守さんがバフィングマシンを使う(写真)などし、左右それぞれの足に適うよう微調整する。

 

ところでデザインはというと、実はエモリカスタムシューメーカーには、いわゆるハウススタイルはなく、要望に応じてフレキシブルに対応しているとのこと。
「デザインについては、なんでも屋でありたいので、あくまで『お客さまのご希望次第で』という姿勢です。作り手である僕の主張は極力排除したいし、靴が誇らしげに見える、そういった靴は、僕はいいかナと思っています」生真面目で控えめな人柄に加え、以前、ボストンテーラーから授かった「お客さまに都合のいい店になれば、それがベスト」との言を薫陶とする江守さんは、デザインに限らず全てにわたり、自らの仕事と作品が「水のようになれたら」との願いをもって、揺らぐことなく顧客第一主義を貫いてきたのです。

 

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工房は自宅もある敷地の一角に建つビルの1階にあり、通常、注文や採寸もここで行われる。江守さんの横にいるのはお得意さま……ではなく、工房に遊びにきた江守さんの愛犬。

 

とはいえ、出来上がった靴がいたずらに没個性に陥ることなく、いずれもがさりげなく“エモリ風”である点が、じつは真骨頂。あるビスポーク通の顧客から、「ハウススタイルはなくても、全体の雰囲気で江守さんの靴ってわかるんですよね。特に、履いたときに一番カッコよく見える。他のビスポークですと、せっかくスマートに見えても、履くと『?』って思っちゃうものもありますが、江守さんは足を入れた状態も想定しながら、木型やデザインなどをバランスよくまとめている。自分が欲しかった靴を最もキレイな“姿”で作ってくれる、そんな職人さんだと思います」とのコメントをいただきました。実際、江守さんに確認したところ、まさにエモリカスタムシューメーカーの個性は、この点にあるのだということが理解できました。

 

ところで、先に述べたとおり、エモリカスタムシューメーカーにはリピーターが多いとのこと。前出のビスポーク通も「江守さんの場合、1足作ってもらうと、つい2足目、3足目もオーダーしたくなる」と語っていましたが、これは信頼性の高さ&品質の高さの証であるのかもしれません。また、良心的な料金設定もあってか、ビスポーク入門者も少なくなとか。もし、あなたはビスポークに挑戦してみたいとお考えなら、エモリカスタムシューメーカーをその筆頭候補にいかがでしょうか?

 

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料金は15万円+税~(初回のみ、これに木型代がプラス1万8000円(税込)がアップチャージ)。仮縫いあり。製作期間約10カ月。写真のサンプルは、ラウンドチゼルトウ&サイドウォールでシャープなシルエットを見せるセミブローグオックス。

 

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5アイレットが一般的だが、こちらはよりドレッシーに見える6アイレットのクォーターブローグオックス。ラウンドトウながらサイドウォールが屹立する、シャープな木型が使われている。

 

エモリカスタムシューメーカー
〒143-0021 東京都大田区北馬込2-36-4
TEL.03-3771-6603 shoemaker-emori.com
営業時間 12:00~20:00 不定休

2016.01.20 UPDATE

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